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役
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つか
もうもう私の増長したのには
呆れて了った、
到底私のような
性の悪い女は奥様に
役えないということを御話しなさいましたのです。
今にして思へば政海の波浪は
自から高く自から
卑く、虚名を貪り俗情に
蹤はるゝの人には
棹を
役ひ、
橈を用ゆるのおもしろみあるべきも
我にあらはれしかの淑女が、さながら
水軍の大將の、
艫に立ち
舳に立ちつゝあまたの船に
役はるゝ人々を見てこれをはげまし
卿が
道ふ所の如くば、
其の勝たむこと必ず
然らむ。
但だ
吾が
情に
冀ふは、十年百姓を
役はず、一身の故を以て、
豈に
万民を
煩はし
労らしめむや。
かれ
玖須婆の河
一一を逃れ渡りて、
針間の國
一二に至りまし、その國人名は
志自牟が家
一三に入りまして、身を隱して、
馬甘牛甘に
役はえたまひき
一四。
「
貴下はほんとに
智慧者でいらっしゃるよ。百人足らずの人足を、
無銭で
役ってさ。」
善く
歛むれども、内には事足る
老婢を
役ひて、
僅に自炊ならざる
男世帯を張りて、なほも
奢らず、楽まず、心は
昔日の手代にして、趣は失意の書生の如く依然たる
変物の名を失はでゐたり。
“役”の意味
《名詞》
(元々の意味:エキ、ヤク、えだち)古代国家 - 近世までの政府(官)から課される労働。公役、夫役。
(ヤク 音読みであるが原義にはない意味)全体の中で、割り当てられ受け持つ仕事。果す任務。役目・役割。(当番から名誉職、一定の公職・職位にまで使われる。)
(ヤク) 責任のある、重要な職務・地位。主だった立場の仕事。(広く社会的な全体の中での役と、組織の中の役の両方に使うので、語義2との区別は曖昧)
(ヤク) 演劇や映画などで、俳優・役者が、演じる人物・配役(なりきって演じる対象)
(ヤク 主に賭け事に対して)賭け事のゲーム(花札・トランプ・麻雀、など)で、決まった条件が揃って「勝てる・上がれる」状態。上がり役。
(ヤク・エキ)月役|つきやくの略。月経のこと。
(エキ)戦役、特に内戦。徴兵の意味もある。反乱を起こす側からは、乱(応仁の乱など)。
(出典:Wiktionary)