“彼人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あのひと36.4%
あれ27.3%
かのひと27.3%
あのかた9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「分かつてようございました。エ、彼人あのひとですか、たしか淡路あはぢの人だと云ひます。飯屋をして、大分儲けると云ふことです」
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
わたしのやうによくおまへ時間じかんつてるなら、時間浪費じかんつぶしはなしなぞしないがい。それは彼人あれさ』と帽子屋ばうしやひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼人かのひと御安きことなり、早速下田なる母の元に申しつかわすべし、最早もはや旅人宿も廃業し父も早く死したれは、果して存在しおるや否や受合い申さずと語られ候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
教会が一層つかしくて——彼人あのかたの影が見えるとたゞ嬉しく、如何どうかして御来会おいでなさらぬ時には、非常な寂寞せきばくを感じましてネ、私始めは何のこととも気がつかなかつたのですが、或夜
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)