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彼人
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あのひと
ふりがな文庫
“
彼人
(
あのひと
)” の例文
「分かつてようございました。エ、
彼人
(
あのひと
)
ですか、たしか
淡路
(
あはぢ
)
の人だと云ひます。飯屋をして、大分儲けると云ふことです」
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
『
他事
(
ほか
)
ぢやねえが、猪子で俺は思出した。
以前
(
もと
)
師範校の先生で猪子といふ人が有つた。今日の御客様は
彼人
(
あのひと
)
とは違ふか。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
彼処
(
あそこ
)
が叔父さんに一番
相応
(
ふさわ
)
しいお墓だよ、——神よ、
彼人
(
あのひと
)
の魂に平安あれ」
殺生谷の鬼火
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「どうする気か、
彼人
(
あのひと
)
の
料簡
(
りょうけん
)
ばかりは
御母
(
おっか
)
さんにも分らないね」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼人
(
あのひと
)
の顔を見るたんびに
阿母
(
おっかさん
)
は
疳癪
(
かんしゃく
)
が起ってね。……
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“彼人”で始まる語句
彼人者