“恋病”のいろいろな読み方と例文
旧字:戀病
読み方割合
こいわずらい75.0%
こひやまひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る眼にもいじらしいほどだったというンですが、これがほんとうの恋病こいわずらいとでもいうンでしょう、見る影もなく痩せほそって今年の五月十七日に影のようになって死んでしまった。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さあおごれ、手も無くそれは恋病こいわずらいだと、ここで言われた訳ではありませんから、小宮山は人の意気事をかしこまって聞かされたのでありまする、勿論容体を聞く気でありますから、お雪の方でも
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伯父といふものは借金かりを拵へたり、恋病こひやまひつかれたり、猫にたゝられたりするをひにとつては、少くとも一人は無くてならない実用品なのである。伯父は言つた。
お常はとうと恋病こひやまひに取つ憑かれた。徳三郎がお初の似顔絵をいたまゝ、こがじにに死にかゝつた。娘の不心得をいかつた両親も、末期まつごの哀れさに、伝手つてをもとめて徳三郎を招いた。