恋病こいわずらい)” の例文
旧字:戀病
見る眼にもいじらしいほどだったというンですが、これがほんとうの恋病こいわずらいとでもいうンでしょう、見る影もなく痩せほそって今年の五月十七日に影のようになって死んでしまった。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さあおごれ、手も無くそれは恋病こいわずらいだと、ここで言われた訳ではありませんから、小宮山は人の意気事をかしこまって聞かされたのでありまする、勿論容体を聞く気でありますから、お雪の方でも
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恋病こいわずらいだあね、それで死んだのさ」
染吉の朱盆 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)