“下豊”の読み方と例文
読み方割合
しもぶくれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉蜀黍とうもろこしの毛をつかねて結ったようなる島田を大童おおわらわに振り乱し、ごろりと横にしたる十七八の娘、色白の下豊しもぶくれといえばかあいげなれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
下豊しもぶくれの柔和な顔であるのに私に視入られると雪子は、頬をひき吊り蟀谷こめかみのかすかな筋をふるはせた。この恋の要求が逸早いちはやく自分の身なりに意を留めさせ、きたない顔を又気に病ませた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
その下豊しもぶくれが少し過ぎてほおのあたりの肉今や落ちんかと危ぶまるるに、ちょっぽりとあいた口は閉ずるも面倒といいがおに始終洞門どうもんを形づくり
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)