“凝縮”の読み方と例文
読み方割合
ぎょうしゅく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故とはなく全身に凝縮ぎょうしゅくした感じが起って、無意識に軍刀のつかを押え、宇治は堤の斜面をすべりながらかけ降りた。高城がすぐ続いた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
弟を打つには打ッたが、とたんに胸は凝縮ぎょうしゅくの痛みをしていた。そしてもう半分は理性の自己にもどりながらも
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところがみているとただ小さいだけではなかった。無辺際むへんさいに大きな世界がそこに凝縮ぎょうしゅくされている小ささであった。そのゆえにその指さきの世界は私たちをひきつけてやまなかったのである。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)