“無辺際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むへんざい58.3%
むへんさい41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ行住座臥ぎょうじゅうざがが念仏の中に在るともいうべきで、百万遍ひゃくまんべんはおろか、無辺際むへんざいの念仏であります。しかしそれは数のことではなく、ただの繰返しではありません。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しかしその古ピアノは、いかに古くいかに不具であろうとも、クリストフにとっては最良の友であった。それは音楽の無辺際むへんざいな世界を子供に開き示してくれた。
冷然として古今ここん帝王の権威を風馬牛ふうばぎゅうし得るものは自然のみであろう。自然の徳は高く塵界を超越して、対絶の平等観びょうどうかん無辺際むへんさいに樹立している。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
死後の世界において、一つ一つ階段を登るにつれて、より多く神の愛、神の智慧の無量むりょう無辺際むへんさいであることが判って来たのである。が、われ等の神につきての知識は、それ以上にはでない。