“むへんざい”の漢字の書き方と例文
語句割合
無辺際100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも、縹渺ひょうびょう無辺際むへんざいに広がっている海を、未練にももう一度見直さずにはいられなかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
蒼白あおじろ面高おもだかけずせる彼の顔と、無辺際むへんざいに浮き出す薄き雲の翛然ゆうぜんと消えて入る大いなる天上界てんじょうかいの間には、一塵の眼をさえぎるものもない。反吐は地面の上へ吐くものである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
無窮に無辺際むへんざいに円く円く遥かに。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)