“ツカ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:つか
語句割合
43.8%
25.0%
12.5%
6.3%
6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君ニツカエテソノモトヲ忘レズ。関羽はまことに天下の義士だ。いつか去ろう! いつかかえり去るであろう! ああ、ぜひもない」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多聞天は、大師タイシ藤原惠美中卿ヱミチユウケイだ。あの柔和な、五十を越してもまだ、三十代の美しさを失はぬあの方が、近頃おこりつぽくなつて、よく下官や、ツカビトを叱るやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其を聞くと、身狭乳母は、激しく、田舎語部ヰナカカタリベの老女を叱りつけた。男たちに言ひつけて、畳にしがみつき、柱にかきスガ古婆フルババツカみ出させた。さうした威高さは、さすがにオノヅカら備つてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「衆人熙々トシテ大牢ヲ享クルガ如ク、春、臺ニ登ルガ如シ。我獨リ怕兮トシテ、嬰兒ノ未ダワラハザルガ如ク、ツカレテ歸スル所ナキガ如シ。俗人昭々トシテ我獨リクラキガ如ク、俗人察々トシテ我獨リ悶々タリ。……」
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
唐ノ頃、トウアリ、先主ノツカアバク。トウ数名。ヒトシク入リシニ、人アリ、燈下ニ対シテヲ囲ムモノ両人、側ニ侍衛ジエイスルモノ十数名ヲ見ル。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に大刀のツカ頭で兵藤のひばらの辺に当て身を入れたらしい。兵藤タタタと右手の方へ倒れる。それと仙太が縁側に飛上って奥の吉村と睨み合って立ったのとが殆んど同時。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)