“疲勞(つか)” の例文
新字:疲労
が、其(そ)れも此(こ)れも直(ぢき)に彼(かれ)を疲勞(つか)らして了(しま)ふ。彼(かれ)は乃(そこで)ふと思(おも)ひ着(つ)いた、自分(じぶん)の位置(ゐち)の安全(あんぜん)を計(はか)るには、女主人(をんなあるじ)の穴藏(あなぐら)に隱(かく)れてゐるのが上策(じやうさく)と。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
鐵車(てつしや)の進歩(すゝみ)も兎角(とかく)思(おも)はしくない、運轉係(うんてんがゝり)の水兵(すいへい)も、此時(このとき)餘程(よほど)疲勞(つか)れて見(み)えたので、私(わたくし)は考(かんが)へた、人間(にんげん)の精力(ちから)には限(かぎり)がある、今(いま)からかゝる深林(しんりん)に突進(とつしん)するのは
そこで綿(わた)のやうに疲勞(つか)れて眠(ねむ)りにつきました。草(くさ)を敷(し)き、石(いし)を枕(まくら)にして、そしてぐつすりと。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
此時(このとき)少年(せうねん)は餘程(よほど)疲勞(つか)れて見(み)えるので、私(わたくし)は肩車(かたぐるま)に乘(の)せて進(すゝ)んだ。誰(だれ)でも左樣(さう)だが、餘(あま)りにシーンとした處(ところ)では、自分(じぶん)の足音(あしおと)さへ物凄(ものすご)い程(ほど)で、とても談話(はなし)などの出來(でき)るものでない。
兎角(とかく)して約(およそ)三時間(じかん)ばかりは、狂(くる)ひ走(はし)る沙魚(ふか)のために曳(ひ)かれて、いつしか潮(うしほ)の流(ながれ)をも脱(だつ)し、沙魚(ふか)の領海(りようかい)からはすでに十四五海里(かいり)も距(へだた)つたと思(おも)ふ頃(ころ)、流石(さすが)に猛惡(まうあく)なる魚(うを)も遂(つひ)に疲勞(つか)れ斃(たを)れて