“猛惡”の読み方と例文
新字:猛悪
読み方割合
まうあく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此(この)魚族(ぎよぞく)は、極(きわ)めて性質(せいしつ)の猛惡(まうあく)なもので、一時(いちじ)に斯(か)く押寄(おしよ)せて來(き)たのは、疑(うたがひ)もなく、吾等(われら)を好(よ)き餌物(えもの)と認(みと)めたのであらう。私(わたくし)も其(その)群(ぐん)を見(み)て忽(たちま)ち野心(やしん)が起(おこ)つた。
此(この)種(しゆ)の海鳥(かいてう)は、元來(ぐわんらい)左迄(さまで)に性質(せいしつ)の猛惡(まうあく)なもので無(な)いから、此方(こなた)さへ落付(おちつ)いて居(を)れば、或(あるひ)は無難(ぶなん)に免(まぬが)れる事(こと)が出來(でき)たかも知(し)れぬが、不意(ふい)の事(こと)とて、心(しん)から顛倒(てんだう)して居(を)つたので
兎角(とかく)して約(およそ)三時間(じかん)ばかりは、狂(くる)ひ走(はし)る沙魚(ふか)のために曳(ひ)かれて、いつしか潮(うしほ)の流(ながれ)をも脱(だつ)し、沙魚(ふか)の領海(りようかい)からはすでに十四五海里(かいり)も距(へだた)つたと思(おも)ふ頃(ころ)、流石(さすが)に猛惡(まうあく)なる魚(うを)も遂(つひ)に疲勞(つか)れ斃(たを)れて