奉仕ほうじ)” の例文
膝下しっか奉仕ほうじすることとなすべきなど語り聞えて東京に帰り、ず愛児の健やかなる顔を見て、始めて十数日来のさをはらしぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「では、それもよし。しかし先年、後醍醐のきみの隠岐送りにあたって、獄中から護送の途々、何かと、奉仕ほうじをつくしたのも」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠からず父上母上を迎へ取り、膝下しつか奉仕ほうじすることとなすべきなど語りきこえて東京に帰り、先づ愛児のすこやかなる顔を見て、始めて十数日来すうにちらいさをはらしぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
ふかく御簾ぎょれんを垂れて、四条隆資、二条ノ中将為明、中院ノ貞平らが、衣冠おごそかに奉仕ほうじのていを作って、めったに人も近づけずにいたのだが、衆目はいつか、簾中れんちゅうの人物が
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は、山田申楽の二十余名が、いよいよこの地の奉仕ほうじもおえたので、大和の春日へ寄って伊賀へ帰る——というのを領境まで見送っての帰り、馬上、ふウふウいながら戻って来た。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「したが、雨乞い祭りには、近郷の男女が、あまたもうでまする。わけて山田申楽の奉仕ほうじを見ばやと、待ちかまえてもおりましょうず。一刻も早く里々へ、触れを出さねば相なりません」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)