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霽
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はれ
ふりがな文庫
“
霽
(
はれ
)” の例文
その夜なかから降り出した雨が、暁になるとからりと
霽
(
はれ
)
あがった。そしてお島が起出した頃には、父親はもうきちんと着物を着て、今にも立ちそうな顔をして、莨をふかしていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
霜は
霽
(
はれ
)
に伴う。霜の十一月は、
日本晴
(
にっぽんばれ
)
の明るい明るい月である。富士は真白。武蔵野の空は高く、たゝけばカン/\しそうな、
碧瑠璃
(
へきるり
)
になる。朝日夕日が美しい。月や星が
冴
(
さ
)
える。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
など少しく氣を
霽
(
はれ
)
やかにして我面を見て面白き事を語り聞せ給はざる。尚
默
(
もだ
)
して居給ふか。若し言ふべきことなくば、わがこの新しき
衣
(
きぬ
)
をだに
譽
(
ほ
)
め給へ。好く似合ひたるにあらずや。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
去らむとすれば
霽
(
はれ
)
る。もとの路を取りて、昨夜野宿せし跡を左に見下し、前に見し北鎮岳を左にし、終に後にして、雲の平を南に下れば、熊ヶ岳崛起して、十町四方の火口を控えたり。
層雲峡より大雪山へ
(新字新仮名)
/
大町桂月
(著)
朝霧
(
てうむ
)
いまだはれず。水車の処に舟をよせて観たり。
行々
(
ゆき/\
)
て右淀の大橋を見、左に桂川の落口を見て宮の渡の辺に到て、
霧
(
きり
)
霽
(
はれ
)
日光あきらかに八幡の山
平瀉
(
ひらかた
)
の民家一覧に入て画がけるがごとし。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
汝はわがためにその
霽
(
はれ
)
やかなる
天
(
そら
)
を打明けて何の隱すところもなし。汝はそよ吹く風の優しきを送りて、我額我唇に觸るゝことを嫌はず。我は汝が美しさを歌はん、汝が我心を動す
所以
(
ゆゑん
)
を歌はん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
急いで歩いて来たので、少し赤みを帯びている顔から、曇のない黒い瞳が、珍らしい外の世界を覗いている。大石はこの瞳の光を自分の顔に注がれたとき、自分の顔の覚えず
霽
(
はれ
)
やかになるのを感じた。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
霽
(
はれ
)
。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
霽
漢検1級
部首:⾬
22画
“霽”を含む語句
見霽
雨霽
夕霽
雪霽
霽月
光風霽月
霽間
晩霽
梅雨霽
気霽
霽顔
霽際
霽朗
霽々
陰霽
秋霽
牢霽
三輪崎霽波
欝霽
朝霽
...