“文字摺”の読み方と例文
読み方割合
もじずり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しの文字摺もじずりの古音捨て難く候ことと、同行の奇士の談論風発、傾聴するに足るべきものいと多きものから、横行逆行して、つひに今夜白河城下に参り、都をば霞と共に出でしかど
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
南さがりになっている芝生しばふに、色のめた文字摺もじずりがあちこち立っています。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「二十九日。微雨。午ニ近クせいヲ放ツ。八丁目ニいたル。民舎ノ機杼伊きじょいトシテ相響ク。コノ間古昔信夫しのぶ文字摺もじずりヲ出セシ所。今ニ至ルモ蚕桑ヲ業トシ多ク細絹ヲ産ス。(中略)桑折ノ駅ニ宿ス。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)