“麓口”の読み方と例文
読み方割合
ふもとぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一語、麾下きかの士を励ますや、自身、旗、馬簾ばれんなどの先に立ってまっしぐらに、麓口ふもとぐちへ駈け降りていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今日は、麓口ふもとぐちでおやすみになって、明日あすでも、雪のがるのを待ってから、お登りになっては——」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オイ周馬、三の木戸の番小屋まで行って、明方までわらぶとんでもかぶろうじゃねえか。どうせ今夜でなくても、袋の鼠、片づくにゃ決まっている弦之丞だ、麓口ふもとぐちさえ縫いこんでおけば、何もあわてることはない」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)