“麓村”の読み方と例文
読み方割合
ふもとむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麓村ふもとむらへ、麓村へ! その間、人造人間エフ氏にも追いかけられないように祈りつつ、大辻助手はどんどんと山を下りていく。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
翌日、岩手を立ち、晩は、南宮山なんぐうざん麓村ふもとむらに一宿し、そこへただ一名の供の佐屋桑十くわじゅうも残して、まったくただ一人、いよいよ栗原山へ登りにかかった日も、途中幾たびか
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山路にかかって来ると路は思いの外によい路で、あまり林などはないから麓村ふもとむらなどを見下して晴れ晴れとしてよかった。しかし人の通らぬ処と見えて、旅人にも会わねば木樵きこりにもわぬ。
くだもの (新字新仮名) / 正岡子規(著)