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毆
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なぐ
ふりがな文庫
“
毆
(
なぐ
)” の例文
新字:
殴
傷は與三郎同録、重い
鈍器
(
どんき
)
で力任せに
毆
(
なぐ
)
つたもので、恐ろしい力を思はせるもの、血汐は顏から肩へ、胸へ、網の目に流れて居ります。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女ははげしく私をゆすぶつて、兩耳を
毆
(
なぐ
)
り、一言も云はず行つてしまつた。それから一時間もの間、ベシーがなが/\と説教をした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
野郎
(
やらう
)
、
俺
(
おれ
)
が
今
(
いま
)
投
(
な
)
げたお
賽錢
(
さいせん
)
を
踏
(
ふ
)
めアがツて、
太
(
ふて
)
え
奴
(
やつ
)
だ。ぶン
毆
(
なぐ
)
るから
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
へツ』と
呼
(
よば
)
はる。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
娘
(
むすめ
)
が
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
耳
(
みゝ
)
を
毆
(
なぐ
)
つた——』と
兎
(
うさぎ
)
が
云
(
い
)
ひ
初
(
はじ
)
めました。
愛
(
あい
)
ちやんはきやッ/\と
笑
(
わら
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
鑵の凹みは、Yが特に、毎朝振り慣れた
鐵亞鈴
(
てつあれい
)
で以て、左りぎつちよの逞しい腕に力をこめて、Kの口調で云ふと、「えゝ憎き奴め!」とばかり、
毆
(
なぐ
)
りつけて寄越したのださうであつた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
▼ もっと見る
雪五郎は若いから、
毆
(
なぐ
)
られたくらゐでは病氣にもならず、師匠の月齋が息拔きのつもりで江の島の仕事につれて行つたといふわけで
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は、いまに
毆
(
なぐ
)
られると思つた。
擲
(
ぶ
)
たれるのを怖れながらも、いまにジョンが、どんな、厭な、見苦しい顏付をして見せるだらうかと思つて、内心樂しんでゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此奴
(
こいつ
)
毆
(
なぐ
)
られては
大變
(
たいへん
)
だと
余
(
よ
)
はコソ/\と
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
した。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「三輪の子分なんかに
掛合
(
かゝりあ
)
つて居るから惡いんだ。そんな時はな、八、後學の爲に言つて置くが、
毆
(
なぐ
)
られ損にして逃げ出すんだ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先刻
(
さつき
)
ジョンに
毆
(
なぐ
)
られて
轉
(
ころ
)
んで怪我をした私の頭は、未だに痛みが
止
(
や
)
まず、血が流れてゐた。ジョンが、無法な
打擲
(
ちやうちやく
)
の手を私に加へても、たしなめる者も無いのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
毆
(
なぐ
)
るよ、八。金儲けが好きで、こんな
稼業
(
かげふ
)
が勤まるかよ。小泥棒を追ひ廻してるこちとらぢやないか、馬鹿々々しい」
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの男は眼が見えるのだ。伊八にひどく
毆
(
なぐ
)
られてから、少し眼が見えるやうになつたが、眼あきでは稼業にならないので、今でも
盲目
(
めくら
)
のふりをして居る」
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
毆
(
なぐ
)
つてくれる亭主でもあつたら、どんなに張り合ひがあるか知れやしない——なんて、叔母さんは言ふんです。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その手拭に石を包んで佐太郎を
毆
(
なぐ
)
つた上、大川へ投り込んだのだ——手拭を捨て兼ねたのは乞食根性だが」
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「宇佐美の屋敷へネヂ込むんでせう。かうなりや
毆
(
なぐ
)
り込みでも夜討でも何んでもやりますよ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「二つ三つ
毆
(
なぐ
)
られて、土堤の下へ轉がされると、——それ喧嘩だツ——といふ人だかり」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はムズムズする程腹を立てましたが、さすがにガラツ八を
毆
(
なぐ
)
りもなりません。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たかが
彫物
(
ほりもの
)
職人で、金づくにも腕づくにも、お關を奪ひ返す力はなく、そのうち加賀屋の若い衆に見付けられて、引摺り込まれて散々に
毆
(
なぐ
)
られたのは、ツイ二た月ほど前のことですよ。
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「こゝへ通すがいゝ。
毆
(
なぐ
)
り込みに來たわけぢやあるめえ、取次にも及ぶものか」
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それに死骸には打ち身があるといふことだが、着物が破れるほどの打ち身は、棒で
毆
(
なぐ
)
つたくらゐのことではつくものぢやない。それは石垣の上から突き落された傷ぢやないのか——現に」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「盆と正月と、こはし屋と
毆
(
なぐ
)
り込みと一緒にけしかけたやうなものですね」
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「馬鹿、そんな心掛だから、お神樂の清吉に
毆
(
なぐ
)
られるんぢやないか」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死骸の後頭部のひどい傷は、石か何にかで
毆
(
なぐ
)
つたものでせう。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
毆
(
なぐ
)
り込みでもなんでもやりますよ、親分」
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
毆
(
なぐ
)
るよ、此の野郎」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
毆
部首:⽎
15画
“毆”を含む語句
打毆
毆打
毆殺