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蒼海原
読み方 | 割合 |
あおうなばら | 60.0% |
あをうなばら | 40.0% |
此処よりして見てあれば、
織姫の二人の姿は、
菜種の花の中ならず、
蒼海原に描かれて、浪に
泛ぶらん
風情ぞかし。
この
辺唯なだらかな
蒼海原、沖へ出たような一面の草を
眗しながら
碧水金砂、
晝の
趣とは
違つて、
靈山ヶ
崎の
突端と
小坪の
濱でおしまはした
遠淺は、
暗黒の
色を
帶び、
伊豆の
七島も
見ゆるといふ
蒼海原は、さゝ
濁に
濁つて、
果なくおつかぶさつたやうに
堆い
水面は