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蒼海原
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あおうなばら
ふりがな文庫
“
蒼海原
(
あおうなばら
)” の例文
此処
(
ここ
)
よりして見てあれば、
織姫
(
おりひめ
)
の二人の姿は、
菜種
(
なたね
)
の花の中ならず、
蒼海原
(
あおうなばら
)
に描かれて、浪に
泛
(
うか
)
ぶらん
風情
(
ふぜい
)
ぞかし。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
辺
(
あたり
)
唯
(
ただ
)
なだらかな
蒼海原
(
あおうなばら
)
、沖へ出たような一面の草を
眗
(
みまわ
)
しながら
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
碧水金砂
(
へきすいきんさ
)
、昼の
趣
(
おもむき
)
とは違って、
霊山
(
りょうぜん
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
突端
(
とっぱな
)
と
小坪
(
こつぼ
)
の浜でおしまわした
遠浅
(
とおあさ
)
は、暗黒の色を帯び、伊豆の七島も見ゆるという
蒼海原
(
あおうなばら
)
は、ささ
濁
(
にごり
)
に
濁
(
にご
)
って、
果
(
はて
)
なくおっかぶさったように
堆
(
うずだか
)
い水面は
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“蒼海”で始まる語句
蒼海
蒼海翁