“特有”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくゆう40.0%
とくいう40.0%
もちまへ10.0%
つね10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士男の顔はさっとあからむとともに、そのいきいきとした大和民族やまとみんぞく特有とくゆうのまっ黒なひとみからつるぎのごとき光がほとばしりだした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
御米およね近來きんらいきんはどういたつけね」とたづねた。細君さいくんべつあきれた樣子やうすもなく、わかをんな特有とくいうなけたゝましい笑聲わらひごゑてず
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
くのかあ」とまだねむらなかつた船頭せんどう突然とつぜん特有もちまへ大聲おほごゑ呶鳴どなつた。おつぎはおどろいてまたさん土手どてはしつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それへ旧袁紹えんしょう軍の北兵の勢約七、八万は加えておりますが、もともと被征服者の特有つねとして、意気なく、忠勇なく、ただ麾下きかについているだけのもの。ほとんど怖るるに足りません
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)