“殊寵”の読み方と例文
読み方割合
しゅちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊寵しゅちょうがあったわけではないが、東宮の御母となる宿縁のあった人を御尊重あそばされて、院はこの方にもこまやかにお話をあそばされた。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
よい外戚をお持ちになった親王方もみかど殊寵しゅちょうされる源氏には一目置いておいでになるのであるが、この頭中将だけは、負けていないでもよいという自信を持っていた。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
あまりにひどい御殊寵しゅちょうぶりであったからその当時は嫉妬しっとを感じたのであるとそれらの人は以前のことを思っていた。優しい同情深い女性であったのを、帝付きの女官たちは皆恋しがっていた。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)