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心痛
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しんつう
ふりがな文庫
“
心痛
(
しんつう
)” の例文
園長邸を訪ねた帆村は
心痛
(
しんつう
)
している夫人を
慰
(
なぐさ
)
め、
遺留
(
いりゅう
)
の上衣を丹念に調べてから何か手帖に書き止めると、
外
(
ほか
)
に園長の写真を一葉借り
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
然
(
しか
)
し、
今
(
いま
)
は
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
を
悠長
(
いうちやう
)
に
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
るべき
塲合
(
ばあひ
)
でない。
此時
(
このとき
)
の
心痛
(
しんつう
)
は
實
(
じつ
)
に
非常
(
ひじやう
)
であつた。
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
との
約束
(
やくそく
)
の
日
(
ひ
)
は
既
(
すで
)
に
切迫
(
せつぱく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
の
婦人
(
ふじん
)
の
心痛
(
しんつう
)
と
恐怖
(
きようふ
)
はそも、
身
(
み
)
をしぼる
汗
(
あせ
)
は
血
(
ち
)
と
成
(
な
)
つて、
紅
(
くれなゐ
)
の
雫
(
しづく
)
が
垂々
(
たら/\
)
と
落
(
お
)
ちたと
云
(
い
)
ふ。
窘
(
くるしみ
)
も
又
(
また
)
極
(
きはま
)
つて、
殆
(
ほとん
)
ど
狂亂
(
きやうらん
)
して
悲鳴
(
ひめい
)
を
上
(
あ
)
げた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロミオ はて、それは
深切
(
しんせつ
)
の
爲過
(
しすご
)
し。いっそ
迷惑
(
めいわく
)
。おのが
心痛
(
しんつう
)
ばかりでも
心臟
(
しんざう
)
が
痛
(
いた
)
うなるのに、
足下
(
きみ
)
までが
泣
(
な
)
いてくりゃると、一
段
(
だん
)
と
胸
(
むね
)
が
迫
(
せま
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
換
(
か
)
へて
誰
(
た
)
れと
知
(
し
)
らさぬ
用心
(
ようじん
)
は
昔
(
むかし
)
氣質
(
かたぎ
)
の
一
(
いつ
)
こくを
立通
(
たてとほ
)
さする
遠慮
(
ゑんりよ
)
心痛
(
しんつう
)
おいたはしや
右
(
みぎ
)
に
左
(
ひだり
)
に
御苦勞
(
ごくらう
)
ばかり
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
ならばお
嫁
(
よめ
)
さまなり
舅御
(
しうとご
)
なり
御孝行
(
ごかうかう
)
に
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らぬ
筈
(
はず
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
このごろの楽しい生活のあいだに、ただ一つこの
心痛
(
しんつう
)
がわたしの心をくもらせた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
然
(
しか
)
るに、
大佐
(
たいさ
)
の
言葉
(
ことば
)
と、
其
(
その
)
顏色
(
かほいろ
)
とで
察
(
さつ
)
すると、
其
(
その
)
心痛
(
しんつう
)
の
源
(
みなもと
)
は
何
(
な
)
んでも
其處
(
そこ
)
に
起
(
おこ
)
つたらしい、
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
言
(
げん
)
をつゞけた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「実に容易ならぬ密報をうけたのじゃ」と軍団長は青白い面に深い
心痛
(
しんつう
)
の
溝
(
みぞ
)
を
彫
(
ほ
)
りこんで一同を見廻した。「白軍には
駭
(
おどろ
)
くべき多数の新兵器が配布されているそうな。 ...
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
齒
(
は
)
ぎしりするほど
腹立
(
はらたゝ
)
しく、
此老婆
(
このばゞ
)
はり
仆
(
たほ
)
すに
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
けれど、
唯
(
たゞ
)
ならぬ
身
(
み
)
の
美尾
(
みを
)
が
心痛
(
しんつう
)
、
引
(
ひ
)
いては
子
(
こ
)
にまで
及
(
およ
)
ぼすべき
大事
(
だいじ
)
と
胸
(
むね
)
をさすりて、
私
(
わたし
)
とても
男子
(
おとこ
)
の
端
(
はし
)
で
御座
(
ござ
)
りますれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日頃
(
ひごろ
)
沈着
(
ちんちやく
)
で、
何事
(
なにごと
)
にも
動顛
(
どうてん
)
した
事
(
こと
)
のない
大佐
(
たいさ
)
の
面
(
おもて
)
には、
此時
(
このとき
)
何故
(
なにゆゑ
)
か、
心痛
(
しんつう
)
極
(
きはま
)
りなき
色
(
いろ
)
が
見
(
み
)
えたのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ふーむ、こんなにわしに
心痛
(
しんつう
)
をさせるあの油学士の奴は、憎んでもあまりある奴じゃ
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
婦人
(
をんな
)
の
身
(
み
)
はかなしと
思
(
おも
)
もひ
絶
(
たえ
)
て、
松野
(
まつの
)
が
忠節
(
ちうせつ
)
の
心
(
こゝろ
)
より、
我
(
われ
)
大事
(
だいじ
)
と
思
(
お
)
もふあまりに
樣々
(
さま/″\
)
の
苦勞
(
くらう
)
心痛
(
しんつう
)
、
大方
(
おほかた
)
ならぬ
志
(
こゝろざし
)
は
知
(
し
)
るものから、
夫
(
それ
)
すら
空
(
そら
)
ふく
風
(
かぜ
)
と
聞
(
き
)
きて、
耳
(
みゝ
)
にだに
止
(
と
)
めんとせざりし
身
(
み
)
が
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“心痛”の意味
《名詞》
心を痛めること。非常に心配すること。
(出典:Wiktionary)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許