“やまあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山間78.8%
山峡11.5%
山合3.8%
山藍3.8%
山谿1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧夫は一寸考えて、見えなくなった牛のことを言出した。あの山間やまあいの深い沢を、山の湯の方へ行ったかと思う、とも言った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれどもその辺は余程広い山間やまあいの原野で二里半ばかり参りますと今度は平地を降ることになってずんずん半里ばかり降った。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
昼も暗い山峡やまあいでは、今が何時頃だか判らぬ。あなたの峰を吹き過ぐる山風が、さながら遠雷のように響いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二人がもとの入口に出た頃には、山峡やまあいの日は早く暮れて、暗い山霧が海のように拡がって来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「富士と筑波の山合やまあいに、流れも清き隅田川」
こういうように三方は山でふさがっているが、ただ一方川下の方へと行けば、だんだんに山合やまあいひろくなって、川がふとって、村々がにぎやかになって、ついに甲州街道へ出て、それから甲斐一国の都会みやこ甲府こうふに行きつくのだ。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いわんや山に山藍やまあいあり、野に福木ふくぎあり、丘に「てかち」あり、求めれば紅花べにばなも庭に咲かしめることが出来るのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
種類が違って、広くは「山藍やまあい」の名で呼ばれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一人がけわしい山谿やまあいかける呼吸で松の木に登り、桜の幹にまたがって安房あわ上総かずさを眺めると、片っぽは北辰ほくしん一刀流の構えで、木の根っ子をヤッと割るのである。