“山谿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんけい33.3%
やまあい33.3%
やまたに33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左手の山谿さんけいの間には、遠く相模川の川面がおりおり鏡のように光って見える時、山巒さんらんを分けて行く駕籠は、以前のように桐油とうゆを張った山駕籠ではなく、普通に見る四ツ手駕籠。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一人がけわしい山谿やまあいかける呼吸で松の木に登り、桜の幹にまたがって安房あわ上総かずさを眺めると、片っぽは北辰ほくしん一刀流の構えで、木の根っ子をヤッと割るのである。
ひるちかきころほひならむと四五歩しごほゆき山谿やまたにみづにまなこをあらふ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)