“北辰”の読み方と例文
読み方割合
ほくしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬琴としては区々世評の如きは褒貶ほうへん共に超越して顧みないでも、たとえば北辰ほくしんその所にいて衆星これをめぐるが如くであるべきである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
北辰ほくしん一刀流の道場があって、この仕合を目あてに猛烈な稽古をはげんでいるかと思うと、下妻には、真庭念流まにわねんりゅうの先生がいて、これも筑波の奉納仕合を目前に
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一人がけわしい山谿やまあいかける呼吸で松の木に登り、桜の幹にまたがって安房あわ上総かずさを眺めると、片っぽは北辰ほくしん一刀流の構えで、木の根っ子をヤッと割るのである。