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北辰
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ほくしん
ふりがな文庫
“
北辰
(
ほくしん
)” の例文
馬琴としては区々世評の如きは
褒貶
(
ほうへん
)
共に超越して顧みないでも、たとえば
北辰
(
ほくしん
)
その所にいて衆星これを
繞
(
めぐ
)
るが如くであるべきである。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
北辰
(
ほくしん
)
一刀流の道場があって、この仕合を目あてに猛烈な稽古を
励
(
はげ
)
んでいるかと思うと、下妻には、
真庭念流
(
まにわねんりゅう
)
の先生がいて、これも筑波の奉納仕合を目前に
平馬と鶯
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
一人が
嶮
(
けわ
)
しい
山谿
(
やまあい
)
を
駈
(
かけ
)
る呼吸で松の木に登り、桜の幹にまたがって
安房
(
あわ
)
上総
(
かずさ
)
を眺めると、片っぽは
北辰
(
ほくしん
)
一刀流の構えで、木の根っ子をヤッと割るのである。
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
つまりこれが
三位一体
(
さんみいったい
)
というやつ……それで病気というやつは、とりついたが最後、貴賤上下の隔てはねえ、
北辰
(
ほくしん
)
位高くして百官雲の如く群がるといえども
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
伊達家には
北辰
(
ほくしん
)
一刀流の千葉周作が出稽古をしているが、本邸と品川とに、常雇いの師範が置いてある。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
一
(
ある
)
寺に
北辰
(
ほくしん
)
妙見宮のまします堂は、
森々
(
しんしん
)
とした
樹立
(
こだち
)
の中を、深く石段を上る高い処にある。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喜連格子
(
きつれごうし
)
の外へ寄って、堂の破れびさしを仰ぐと、
北辰
(
ほくしん
)
石神という
額
(
がく
)
があります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大関をはじめ神田お玉が池千葉周作先生の門弟が多いから、いずれも
北辰
(
ほくしん
)
一刀流の使い手がそろっている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
自分の稽古を見られたこと、秋の総試合で千葉の
北辰
(
ほくしん
)
一刀流と、自分のあみだした技とを、ぶっつけてみようと思った対抗意識が、そんなふうに考えさせたのであろう。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“北辰”の意味
《名詞》
北極星。
天子。天皇。
江戸新吉原の遊女。
(出典:Wiktionary)
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
辰
漢検準1級
部首:⾠
7画
“北辰”で始まる語句
北辰妙見
北辰夢想流
北辰妙見菩薩