“褒貶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうへん85.7%
はうへん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬琴としては区々世評の如きは褒貶ほうへん共に超越して顧みないでも、たとえば北辰ほくしんその所にいて衆星これをめぐるが如くであるべきである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
手法の自由さと意図の奔放ほんぽうさに、褒貶ほうへん相半あいなかばしたが、その後相次あいついで含蓄の深い大曲を発表し、独特の魅力で反対者の口をかんしてしまった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
芋蟲一疋を解剖するにも、人間を解剖するにおなじく、其間に上下優劣をおかぬ動物學者の心こそ頼もしけれ。批評とはもと褒貶はうへんいひにあらず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
院内の人々は一人としてハツバス・ダアダアの※陋けふろうにして友を排し、褒貶はうへん並にあやまてるを知らざるものなし。されど人々は猶この翁の籍を會院に掲ぐるを甘んじゆるせり。