“ほうへん”の漢字の書き方と例文
語句割合
褒貶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして人間の世は過去も将来もなく唯その日その日の苦楽が存するばかりで、毀誉きよ褒貶ほうへんも共に深く意とするには及ばないような気がしてくる。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
山口駿河するがは監察(目付)の向山栄五郎むこうやまえいごろう(黄村)と共に進み出て、将軍が臣下のことは黜陟ちゅっちょく褒貶ほうへん共に将軍の手にあるべきものと存ずる、しかるに
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
褒貶ほうへんもとより花袋君の自由である。しかし今日より六年後に、小生の趣味が現今の花袋君の趣味に達すると、達せざるとも固より小生の自由である。
田山花袋君に答う (新字新仮名) / 夏目漱石(著)