“相半”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいなかば37.5%
あいなか31.3%
あひなかば25.0%
あひなかばす6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶室の隣の三畳に反古張ほぐばりふすまが二枚立ててある。反古は俳文の紀行で、文字と挿画さしえとが相半あいなかばしている。巻首には香以散人の半身像がある。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あの男が学校にいる時分しきりに心の礼という事を主張して支那や我邦わがくにの礼式は虚礼なり実礼にあらず、西洋の礼式も虚実相半あいなかばしている
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
前にも云つたやうに、将軍の一行には蘭方医と漢方医とが相半あひなかばしてゐた。其人物の貫目より視ても、両者はたやす軒輊けんちすべからざるものであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「廿五日、陰晴相半あひなかばす。(中略。)柏軒、二陶、天宇てんうと別る。」弟柏軒、石川二陶、天宇の三人は送つて此に至り、始て別れ去つたのである。天宇は渋江保さんのことに拠るに、抽斎の別号ださうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)