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相半
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あいなかば
ふりがな文庫
“
相半
(
あいなかば
)” の例文
茶室の隣の三畳に
反古張
(
ほぐばり
)
の
襖
(
ふすま
)
が二枚立ててある。反古は俳文の紀行で、文字と
挿画
(
さしえ
)
とが
相半
(
あいなかば
)
している。巻首には香以散人の半身像がある。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「そんなにこちらの言葉を御信用がないならば、二つの鼎を
列
(
なら
)
べて御覧になったらば
如何
(
いかが
)
です」と一方はいったが、それでも一方は信疑
相半
(
あいなかば
)
して
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
抑も苦楽
相半
(
あいなかば
)
するは人生の常にして、
茲
(
ここ
)
に苦労あれば又随て歓楽あり、苦楽平均して能く勉め能く楽しみ、以て人生を成すの道理は記者も許す所ならん。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
また女のヒステリイというものも生理的に原因する所と無智から起す感情の我儘とが
相半
(
あいなかば
)
しているのであって
婦人改造と高等教育
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
書類の多くは公用のもの、手紙は公用と私用とが
相半
(
あいなかば
)
するくらいでありました。それらを一通り処理してしまったあとで、能登守が興味を以て書く手紙が一つありました。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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追憶と期待との
相半
(
あいなかば
)
した、甘いおぞましい不安が、どこかの海岸でじっと気ままにねころんでいたい、せわしなく見物して歩く観光客のまねなんぞせずにすませたい、という願望と一緒になって
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相撲
相好
相談
相槌
相貌
相模