“さんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山間38.9%
三竿13.9%
参観13.9%
三韓8.3%
算勘5.6%
三奸2.8%
三寒2.8%
山礀2.8%
山関2.8%
散官2.8%
(他:2)5.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
変遷のいちじるしからざる山間さんかんの古いしゅくではあるが、昔に比ぶれば家も変った、人も変った、自分も老いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その後二日間溪流けいりゅうあるいは林中りんちゅうあるいは山間さんかんてビンビテーという駅に着きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それでも暁方あけがたになると神経がしずまって、それから熟睡に落ちて、朝日の三竿さんかんに上る頃にやっと眼をさましました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
実際、陽はすでに三竿さんかん、丞相府の各庁でも、みなひと仕事すましてひるの休息をしている時分だった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「君たちは参観さんかんかね」その大学士だいがくしらしい人が、眼鏡めがねをきらっとさせて、こっちを見て話しかけました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
当日とうじつは、学校がっこう教師きょうしや、また家庭かてい父兄ふけいたちが、参観さんかんにやってきました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
神功じんぐう皇后さまが、三韓さんかんへご渡海なされた折に、八十そうみつもののうちの第一のみつぎ物がこれじゃといういい伝えじゃが」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この婚舎の名称は三韓さんかんの古い記録にもあるが、日本に行われていたものは前の長崎茂木浦もぎうらなどの例のごとく、むこの家に従属せしめたものはあまり多くない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
忠作は算勘さんかんいて才気があったから、出前持をせずに帳場へ坐らせられることになって三日目の晩、店へ現われた田舎者体の男と計らずかおを見合わせて、
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こういうこと、主人が何といおうと、家の長老たるべきものが、よきに計らうべきだが、藤井も安井も算勘さんかんの吏で、時務ということを知らん。国家老の大石でもおれば、こんなばかなことをすまいが。浅野は、今度の役で評判を悪くするぞ。
吉良上野の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
僕はあの人の頭の形をつくづくと見直すと、どうもその形からして尋常人の頭ではない、あれは大したものですぜ、お公卿さんの冠を取った方がかえって頭が大きくなる、あれだけの頭は今日の日本にありませんなあ。先頃せんころまで三奸さんかんの随一に数えられたが、賢の賢たる所以ゆえんも備わるが
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あら幌馬車マアチヤ疾駆し星近し三寒さんかんにしてひびく暁
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
第三 積雪常ニ山巓さんてんヲ寒カラシム 故ニ升騰しょうとうノ気凝集シテ水湿ヲ山礀さんかんニ生ジ以テ江河ノ源ヲ養フ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
さかいを出発した穴山あなやまの一族郎党ろうどうは、伊那丸いなまるをげんじゅうな鎖駕籠くさりかごにいれ、威風堂々いふうどうどうと、東海道をくだり、駿府すんぷから西にまがって、一路甲州の山関さんかんへつづく、身延みのぶの街道へさしかかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
政府中に散官さんかんなるものありて、その散官の中には学者も少なからず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ここは陥ちたが、両所ともにまだよろいを解くな。直ちに、この先の散関さんかんへ馳けよ。もし時移さば、魏の兵馬充満して、第二の陳倉となるであろう」と、いった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近づくを見れば、黒衣の兵はみな髪をふり乱し、白刃をひっさげ、素はだしの態である。四輪車のうえの白衣簪冠さんかんの人もまた前に追いかけた者と少しもちがわない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仲達はなお見まもっていた。四輪の車は鳴りはしってくる。車上、白衣簪冠さんかんの人影こそ、まぎれなき諸葛亮しょかつりょう孔明にちがいなかった。夜目にも遠目にも鮮やかである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)