“簪冠”の読み方と例文
読み方割合
さんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四輪の車は鳴りはしってくる。車上、白衣簪冠さんかんの人影こそ、まぎれなき諸葛亮しょかつりょう孔明にちがいなかった。夜目にも遠目にも鮮やかである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつもの綸巾りんきんではなく、頭には華やかな簪冠さんかんをいただいている。衣はあくまで白く、佩剣はいけん珠金しゅきんが夜目にも燦爛さんらんとしていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四輪車のうえの白衣簪冠さんかんの人もまた前に追いかけた者と少しもちがわない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)