“算勘”の読み方と例文
読み方割合
さんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠作は算勘さんかんいて才気があったから、出前持をせずに帳場へ坐らせられることになって三日目の晩、店へ現われた田舎者体の男と計らずかおを見合わせて
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こういうこと、主人が何といおうと、家の長老たるべきものが、よきに計らうべきだが、藤井も安井も算勘さんかんの吏で、時務ということを知らん。国家老の大石でもおれば、こんなばかなことをすまいが。
吉良上野の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)