“さんきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
参覲78.9%
参勤10.5%
參覲5.3%
参観2.6%
山禽2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくして、この師弟の間に、再び愛慕の一年が流れ、十七年五月に、忠利は参覲さんきんの期終って熊本に帰ったが、計らずもこれが永別となったのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年が明けて宝暦四年の三月、参勤さんきんのいとまで帰藩した長門守宗寿ながとのかみむねとしとともに、定高半兵衛も帰って来た。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「大垣樣の細工は、參覲さんきん交代をおこたらせられる殿樣の御身の上を安じての事、人間二人の命をちゞめ、その上、氣の毒な娘までも手に掛けようとしたのは許し難いことですが——お氣の毒でございます」
徳川時代、越後や出羽方面の諸大名が、江戸へ参観さんきん交代に罷り出るには、越後路から三国峠を越えて必ず猿ヶ京の関所を通ったものである。
猿ヶ京 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
そこへゆくと、野獣、山禽さんきんの生活は、人間よりはいかほど自由を享楽しているか分らない。人間のように病気もないであろう。
小生のあけくれ (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)