“参覲”の読み方と例文
旧字:參覲
読み方割合
さんきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今泉第二は藩主の参覲さんきんの供に加わって、初めて江戸へゆくことになったとき、和田軍兵衛の長女しのを嫁に欲しいと親たちに申し出た。
はたし状 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かくして、この師弟の間に、再び愛慕の一年が流れ、十七年五月に、忠利は参覲さんきんの期終って熊本に帰ったが、計らずもこれが永別となったのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府は第三条を奉承したから、一応水戸ブロックの幕政参与は実現したわけだが、その第一の政治は、参覲さんきん交代制緩和以下の幕政改革による藩権伸張策だった。
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)