“やまどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山鳥60.0%
山雉16.0%
山鶏8.0%
鸐雉8.0%
山禽4.0%
山雞4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紹介状もたずさえずに、取次を通じて、面会を求めるので、座敷へしょうじたら、青年は大勢いる所へ、一羽の山鳥やまどりげて這入はいって来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鮎川から山雉やまどりわたしに行く間の峠道は、私の心を惹き寄せるには十分であつた。いかにも感じがラスチツクで好かつた。
旅から帰つて (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
かざりの鳥には、雉子、山鶏やまどり、秋草、もみじを切出したのを、三重みえ七重ななえに——たなびかせた、その真中まんなかに、丸太たきぎうずたかく烈々とべ、大釜おおがまに湯を沸かせ、湯玉のあられにたばしる中を、前後あとさきに行違い
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これに鸐雉やまどりの尾を三本さしいれる、江戸の羽子にくらぶれば甚大なり。
垂尾地たりをち山禽やまどり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
いくらか萎びかかつたその肌に、山の渓あひに山雞やまどりの雌のやうに腹這ひふさつてゐる雲の匂を嗅ぐことができたやうに思つた。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)