トップ
>
山鳥
>
やまどり
ふりがな文庫
“
山鳥
(
やまどり
)” の例文
「これから、いろいろの
鳥
(
とり
)
が、
裏
(
うら
)
の
林
(
はやし
)
へくる。
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
ると、
山鳥
(
やまどり
)
もうさぎもくる。そうしたら、
捕
(
と
)
ってやるぞ。」といわれました。
おかまの唄
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
紹介状も
携
(
たずさ
)
えずに、取次を通じて、面会を求めるので、座敷へ
招
(
しょう
)
じたら、青年は大勢いる所へ、一羽の
山鳥
(
やまどり
)
を
提
(
さ
)
げて
這入
(
はい
)
って来た。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なんぼ
山鳥
(
やまどり
)
のおろのかゞみで、
頤髯
(
あごひげ
)
さ
撫
(
な
)
でた
処
(
ところ
)
で、
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
で、
鋸
(
のこぎり
)
を
使
(
つか
)
ひ/\、
猿
(
さる
)
の
脚
(
あし
)
と
並
(
なら
)
んだ
尻
(
しり
)
を、
下
(
した
)
から
見
(
み
)
せては
落
(
お
)
つこちねえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日の出前に城に上り、浅黄木綿のぶっさきの羽織のうしろから、
山鳥
(
やまどり
)
の尾のように大刀の
鐺
(
こじり
)
をつきだし、思入れ深く、
姫山
(
ひめやま
)
につづく草むらを歩きまわっていた。
無惨やな
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
新兵衛の女房の
介錯
(
かいぞえ
)
で、お菊を隣村の夜祭りへ連れ出したことや、
雉子
(
きじ
)
が鳴いたり、
山鳥
(
やまどり
)
が飛んだりする
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
唱
(
となう
)
には
雷上動
(
らいじょうどう
)
という
弓
(
ゆみ
)
に
黒鷲
(
くろわし
)
の
羽
(
はね
)
ではいた
水破
(
すいは
)
という
矢
(
や
)
と、
山鳥
(
やまどり
)
の
羽
(
はね
)
ではいた
兵破
(
ひょうは
)
という
矢
(
や
)
を
持
(
も
)
たせました。
早太
(
はやた
)
には
骨食
(
ほねくい
)
という
短刀
(
たんとう
)
を
懐
(
ふところ
)
に
入
(
い
)
れてもたせました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
勝手元
(
かってもと
)
は
御馳走
(
ごちそう
)
の
仕度
(
したく
)
だ。人夫が
採
(
と
)
って来た
茶盆大
(
ちゃぼんだい
)
の
舞茸
(
まいたけ
)
は、小山の如く
莚
(
むしろ
)
に
積
(
つ
)
まれて居る。やがて銃を
負
(
お
)
うてアイヌが帰って来た。腰には
山鳥
(
やまどり
)
を五羽ぶら下げて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
あしひきの
山鳥
(
やまどり
)
の
尾
(
を
)
の
垂
(
しだ
)
り
尾
(
を
)
の
長
(
なが
)
き
長夜
(
ながよ
)
を
一人
(
ひとり
)
かも
宿
(
ね
)
む 〔巻十一・二八〇二〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
鳥で申せば
雉
(
きじ
)
と
山鳥
(
やまどり
)
は蛇を食べますから雉と山鳥は冬の寒い時に殺してからやっぱり一週間の後でなければ食用になりません。雉や山鳥の肉も猪の肉と同じように腫物や疵口は膿を持たせます。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
影に
溺
(
おぼ
)
るゝ
山鳥
(
やまどり
)
の
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
その
草染
(
くさぞめ
)
の左の袖に、はらはらと
五片三片
(
いつひらみひら
)
紅
(
くれない
)
を点じたのは、
山鳥
(
やまどり
)
の
抜羽
(
ぬけは
)
か、
非
(
あら
)
ず、
蝶
(
ちょう
)
か、
非
(
あら
)
ず、
蜘蛛
(
くも
)
か、
非
(
あら
)
ず、桜の花の
零
(
こぼ
)
れたのである。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木の葉を被り、草に
突伏
(
つッぷ
)
しても、すくまりましても、
雉
(
きじ
)
、
山鳥
(
やまどり
)
より、心のひけめで、見つけられそうに思われて、気が気ではありません。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
目
(
め
)
の
下
(
した
)
の
崖
(
がけ
)
の
樹
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に、
山鳥
(
やまどり
)
が
吐
(
は
)
いた
蜃氣樓
(
しんきろう
)
の
如
(
ごと
)
き
白壁造
(
しらかべづくり
)
、
屋根
(
やね
)
の
石
(
いし
)
さへ
群青
(
ぐんじやう
)
の
岩
(
いは
)
の
斷片
(
かけら
)
を
葉
(
は
)
に
散
(
ち
)
らす。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……いまの
婦
(
おんな
)
は
門外
(
もんそと
)
まで、それを送ると、入違いに女中が、
端近
(
はしぢか
)
へ茶盆を持って出て、座蒲団をと云った工合で?……うしろに
古物
(
こぶつ
)
の
衝立
(
ついたて
)
が立って、
山鳥
(
やまどり
)
の剥製が覗いている。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
されば
水筋
(
みづすぢ
)
の
緩
(
ゆる
)
むあたり、
水仙
(
すゐせん
)
の
葉
(
は
)
寒
(
さむ
)
く、
花
(
はな
)
暖
(
あたゝか
)
に
薫
(
かを
)
りしか。
刈
(
かり
)
あとの
粟畑
(
あはばたけ
)
に
山鳥
(
やまどり
)
の
姿
(
すがた
)
あらはに、
引棄
(
ひきす
)
てし
豆
(
まめ
)
の
殼
(
から
)
さら/\と
鳴
(
な
)
るを
見
(
み
)
れば、
一抹
(
いちまつ
)
の
紅塵
(
こうぢん
)
、
手鞠
(
てまり
)
に
似
(
に
)
て、
輕
(
かろ
)
く
巷
(
ちまた
)
の
上
(
うへ
)
に
飛
(
と
)
べり。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
蔦
(
つた
)
、
桂
(
かつら
)
、
山鳥
(
やまどり
)
の
尾
(
を
)
よ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“山鳥(ヤマドリ)”の解説
ヤマドリ(山鳥、山雉、鵫、鶡、鸐雉、Syrmaticus soemmerringii)は、鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類。日本の固有種。名前は有名だが、野外で出会うのは少し困難な鳥でもある。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車