“粟畑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あははた33.3%
あはばたけ33.3%
あわばたけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちめんにふくらみ円き粟畑あははたを潮ふきあげし疾風はやかぜとほる
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
されば水筋みづすぢゆるむあたり、水仙すゐせんさむく、はなあたゝかかをりしか。かりあとの粟畑あはばたけ山鳥やまどり姿すがたあらはに、引棄ひきすてしまめからさら/\とるをれば、一抹いちまつ紅塵こうぢん手鞠てまりて、かろちまたうへべり。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
遠州の山の中のある村では、百姓が粟畑あわばたけの夜番をするのに困って、もしこの畑の番をして、鹿猿に食わさぬようにして下されば、後に粟の餅をこしらえて上げましょうと、石地蔵に向っていいました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)