山雉やまどり)” の例文
然し其時は渡船の時間が切れてしまつたから非常の時に打つべき筈の鐘を鳴らして山雉やまどりの渡しの船を呼んだのだといつた。
旅の日記 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
鮎川から山雉やまどりわたしに行く間の峠道は、私の心を惹き寄せるには十分であつた。いかにも感じがラスチツクで好かつた。
旅から帰つて (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
いかなる暴風雨の日でも約二十八丁の山雉やまどりの渡しを乗っ切って、必ず救助の船を寄せることになっている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
金華山から山雉やまどりの渡しを鮎川の港までもどつた。汽船で塩竈へ歸らうとしたのである。大分まだ時刻があつたので或旅人宿の一間で待つことにした。宿には二階がある。
旅の日記 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
山雉やまどりの渡し
鉛筆日抄 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)