“山関”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまぜき66.7%
さんかん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは、ご安堵あんど下さいまし、先頃から、天堂一角の知らせに応じて、それぞれ船関ふなぜき山関やまぜきの手配りなども一段ときびしく固めさせてあります」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この裏道うらみちをくるのにも、とちゅう、一、二ヵしょ山関やまぜきがあったが、小人数こにんずう関守せきもりや、徳川家とくがわけの名もない小役人などは、この一こうのまえには、鎧袖がいしゅうしょくあたいすらもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さかいを出発した穴山あなやまの一族郎党ろうどうは、伊那丸いなまるをげんじゅうな鎖駕籠くさりかごにいれ、威風堂々いふうどうどうと、東海道をくだり、駿府すんぷから西にまがって、一路甲州の山関さんかんへつづく、身延みのぶの街道へさしかかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)