“船関”の読み方と例文
読み方割合
ふなぜき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは、ご安堵あんど下さいまし、先頃から、天堂一角の知らせに応じて、それぞれ船関ふなぜき山関やまぜきの手配りなども一段ときびしく固めさせてあります」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船が隠岐の口を離れるまでには、なお幾つかの船関ふなぜきがあり、そのたび速舟はやぶねのへさきから能登の影が
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの理智の澄んだ四国屋のお久良が、大阪表からつづらを首尾よく乗せただけで、阿波に到達した時の、より以上きびしい岡崎の船関ふなぜきや、撫養むやの木戸の厳重を、案じていない筈はない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)