“速舟”の読み方と例文
読み方割合
はやぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな間に、はやくも江上には、かぶら矢の合図にこたえ、緑旗紅旗の速舟はやぶねの影が十二、三ぞう白波を切ってこなたの岸へ近づいていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだ、そんなはなしは、いつか潯陽江じんようこうの白龍びょうでも耳にしたことがある。誰か、速舟はやぶねで朱貴を呼んで来てくれまいか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
港には、大型な帆船一隻と、軽快な速舟はやぶね三ぞうも用意されてあったが、この先も、はたして無事をゆるすかどうか。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)