“やまなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマナカ
語句割合
山中93.5%
山間6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信州の山中やまなかに於て密かに爆烈彈を製造してゐる事が發覺して、其一團及び彼等と機密を通じてゐた紀州新宮しんぐうの同主義者が其筋の手に檢擧された。
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
現に今から百余年ぜん、天明年間に日向国ひゅうがのくに山中やまなかで、猟人かりゅうどが獣を捕る為に張って置いた菟道弓うじゆみというものに、人か獣か判らぬような怪物がかかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
赤痢病の襲來を被つた山間やまなか荒村あれむらの、重い恐怖と心痛に充ち滿ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態は、一度その境を實見したんで無ければ、迚も想像も及ぶまい。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
赤痢病の襲来をかうむつた山間やまなか荒村あれむらの、重い恐怖と心痛そこびえに充ち満ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態ありさまは、一度その境を実見したんで無ければ、とても想像も及ぶまい。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)