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山間
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やまあひ
ふりがな文庫
“
山間
(
やまあひ
)” の例文
で、
其処
(
そこ
)
が
温泉宿
(
をんせんやど
)
だ、と
教
(
をし
)
へて、
山間
(
やまあひ
)
の
崖
(
がけ
)
を
樹
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
つた
細
(
ほそ
)
い
路
(
みち
)
へ、……
背負
(
せを
)
つて
居
(
ゐ
)
た、
丈
(
たけ
)
の
伸
(
の
)
びた
雑木
(
ざうき
)
の
薪
(
まき
)
を、
身躰
(
からだ
)
ごと
横
(
よこ
)
にして、ざつと
入
(
はい
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
余与
(
よと
)
京水と
同行
(
どうかう
)
十人小千谷をはなれて西の方●
新保
(
しんほ
)
村●
薮川新田
(
やぶかはしんでん
)
などいふ村々を
歴
(
へ
)
て
一宮
(
いちのみや
)
といふ村にいたる、
山間
(
やまあひ
)
の
篆畦
(
あぜみち
)
曲節
(
まがり/\
)
て
茲
(
こゝ
)
に
抵
(
いた
)
る
行程
(
みちのり
)
一里半
可
(
ばかり
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それに大きな谷の底のやうな斯の
山間
(
やまあひ
)
を出て、馬車にでも乘れるといふ處まで行かうとするのには、是非とも高い峠を二つだけは越さなければ成りませんでした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一坏
(
いつぱい
)
の土あさましく
頑石叢棘
(
ぐわんせきさうきよく
)
の
下
(
もと
)
に神隠れさせ玉ひて、
飛鳥
(
ひてう
)
音
(
ね
)
を遺し
麋鹿
(
びろく
)
痕
(
あと
)
を印する他には誰一人問ひまゐらするものもなき、かゝる辺土の
山間
(
やまあひ
)
に物さびしく眠らせらるゝ御いたはしさ。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
山間
(
やまあひ
)
は貧しき関のありやうを暑き日ざしにて敢て見て過ぐ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
山間
(
やまあひ
)
の町のともしびの色
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
今日迄
看病
(
かんびやう
)
疎
(
おろ
)
そかならねば
爭
(
いか
)
で天道
憐
(
あはれ
)
まさらん今こそ斯あれ後々は必ず
榮華
(
えいぐわ
)
の身とならんと我が叔母女房の
噂
(
うはさ
)
とは夢にも知らずいたりける此ぞ傳吉が叔母お早が事にして此はお早親子も
深
(
ふか
)
く
隱
(
かく
)
しける故傳吉は知らざりし
偖
(
さて
)
何かなと
考
(
かんが
)
へしが先に拾ひし
鼈甲
(
べつかふ
)
の
櫛
(
くし
)
こそ好けれと取り出し是は我等が
山間
(
やまあひ
)
にて※らず拾ひし品なる
故
(
ゆゑ
)
之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
余与
(
よと
)
京水と
同行
(
どうかう
)
十人小千谷をはなれて西の方●
新保
(
しんほ
)
村●
薮川新田
(
やぶかはしんでん
)
などいふ村々を
歴
(
へ
)
て
一宮
(
いちのみや
)
といふ村にいたる、
山間
(
やまあひ
)
の
篆畦
(
あぜみち
)
曲節
(
まがり/\
)
て
茲
(
こゝ
)
に
抵
(
いた
)
る
行程
(
みちのり
)
一里半
可
(
ばかり
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何
(
なん
)
の、お
前様
(
めえさま
)
、
見
(
み
)
さる
通
(
とほ
)
り
二十八方仏子柑
(
にじふはつぱうぶしかん
)
の
山間
(
やまあひ
)
ぢや。
木
(
き
)
を
伐出
(
きりだ
)
いて
谿河
(
たにがは
)
へ
流
(
なが
)
せば
流
(
なが
)
す……
駕籠
(
かご
)
の
渡
(
わた
)
しの
藤蔓
(
ふぢづる
)
は
編
(
あ
)
むにせい、
船大工
(
ふなだいく
)
は
要
(
い
)
りましねえ。——
私等
(
わしら
)
が
家
(
うち
)
は、
村里町
(
むらざとまち
)
の
祭礼
(
まつり
)
の
花車人形
(
だしにんぎやう
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山間
(
やまあひ
)
に
愛
(
かな
)
し小さしと見し人が窻際に
避
(
よ
)
くるこれの
猿面
(
さるづら
)
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
○
辻売
(
つじうり
)
の
居
(
を
)
る処
売物
(
うりもの
)
の
台架
(
だいたな
)
もみな雪にて作る、是を
里言
(
りげん
)
にさつやといふ。○
獣狩
(
けだものがり
)
、
追鳥
(
おひとり
)
。○
積雪
(
せきせつ
)
家
(
いへ
)
を
埋
(
うづ
)
め
却
(
かへつ
)
て
寒威
(
かんゐ
)
を
禦
(
ふせ
)
ぐ。○
夏
(
なつ
)
も
山間
(
やまあひ
)
の雪を以て
魚鳥
(
うをとり
)
の
肉
(
にく
)
を
擁包
(
つゝみ
)
おけば
敗餒
(
くさら
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
静かなる、はた
孤独
(
ひとり
)
、
山間
(
やまあひ
)
の霧にうもれて
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
陰気
(
いんき
)
充満
(
じゆうまん
)
して雲
深
(
ふか
)
き
山間
(
やまあひ
)
の
村落
(
そんらく
)
なれば雪の
深
(
ふかき
)
をしるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“山間”の意味
《名詞》
山の中。山中。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“山間”で始まる語句
山間僻地
山間水涯
山間嶮岨
山間幽僻
山間村落
山間曠野樹下空中