“伐出”の読み方と例文
読み方割合
きりだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日あたり山から伐出きりだして来たといわぬばかりの生々なまなましい丸太の電柱が、どうかすると向うの見えぬほど遠慮会釈もなく突立っている。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其等の木はことごとく自分の山から伐出きりだされ自分の眼の前でかんなを掛けられたものであり、其等の食物の出所も
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その後また同じ山中に枕木まくらぎ伐出きりだしのために小屋をかけたる者ありしが、夕方になると人夫の者いずれへか迷い行き、帰りてのち茫然ぼうぜんとしてあることしばしばなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)