“伐倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりたお75.0%
きりたを25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しか其処そこには伐倒きりたおされた杉や山毛欅ぶなの材木が五六本残っていたので、あくまでも強情な重蔵は、自分一人でこれふもとまで担ぎ出そうとしたが、長く大きい材木は少年の肩に余って
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
船頭の左太夫は、荷打ちをさせ、垣根の破れ口を固めさせ、思いつくかぎりの手をつくしたが、間もなくはりまで海水がついたので、流れ船にする覚悟をきめ、ほばしら伐倒きりたおして垂纜たらしを流した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
皆之を押臥わうぐわし其上に木葉或はむしろきて臥床となす、炉をかんとするに枯木かれきほとんどなし、立木を伐倒きりたをして之をくすふ、火容易やうゐうつらず、寒気かんき空腹くうふくしのぶの困難亦甚しと云ふべし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)