“きりたお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伐倒50.0%
斬倒33.3%
斬仆16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船頭の左太夫は、荷打ちをさせ、垣根の破れ口を固めさせ、思いつくかぎりの手をつくしたが、間もなくはりまで海水がついたので、流れ船にする覚悟をきめ、ほばしら伐倒きりたおして垂纜たらしを流した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
天命とはいいながら仁助は其の儘斬倒きりたおされる、是を見て小平は堪らんと庭の方へバラ/\逃げ出すを丹治はあとを追ってく。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あッという間に一人が斬仆きりたおされ、斬った身長せいの高い、肩幅の広い男が、次の瞬間に、右手の方へ逃げ、それを追って数人の者が、走るのが見えた。静かになった。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)