“売物”のいろいろな読み方と例文
旧字:賣物
読み方割合
うりもの85.7%
ばいぶつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と清藏も根が情深い男だから丹誠をしてやります所から、療治は下手だが、やすいのを売物うりものに客へ頼んで療治をさせるような事になりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
使って居た女中じょちゅうは、江州ごうしゅう彦根在の者で、其郷里地方きょうりちほうには家屋敷を捨売りにして京、大阪や東京に出る者が多いので、うその様にやすい地面家作の売物うりものがあると云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それにまだ世間せけんには売物ばいぶつにないと結構けつこうなお下物さかなでせうなんだか名も知らない美味物許うまいものばかりなんで吾知われしらず大変たいへんつちまひました、それゆゑ何方様どちらさまへも番附ばんづけくばらずにかへつたので
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)