“うりもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売物85.7%
賣物14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水戸の御家人や旗本の空屋敷あきやしき其処此処そこここ売物うりものとなっていたのをば、維新の革命があって程もなく、新しい時代に乗じた私の父は空屋敷三軒ほどの地所を一まとめに買い占め
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
辻売つじうりる処売物うりもの台架だいたなもみな雪にて作る、是を里言りげんにさつやといふ。○獣狩けだものがり追鳥おひとり。○積雪せきせついへうづかへつ寒威かんゐふせぐ。○なつ山間やまあひの雪を以て魚鳥うをとりにく擁包つゝみおけば敗餒くさらず。
うばひ取れし事ゆゑ最早もはや賣物うりものもなく詮方せんかたなければむねくるしむるばかりなり然るに此旅籠屋はたごやの主人と云はもと江戸にて相應さうおうに暮せし町人ながら當所へうつり宿屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きかすぐおのれが隣家の女房を頼み賣物うりものには花をかざれとやら何分宜敷御頼み申すと髮形かみかたちから化粧迄けしやうまで其頃の風俗につくり立損料そんれう着物ぎものを借請衣裳附いしやうつけまで長庵が拔目ぬけめなく差※をなしお文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)